3月22日(水)に共栄大学第13回卒業証書・学位記授与式が春日部市民文化会館で挙行されました。
これからの門出にふさわしい厳かな式となりました。

加藤学長式辞

みなさん、共栄大学ご卒業、誠におめでとうございます。
ご家族のみなさま、ご子息、ご令嬢の大学ご卒業、誠におめでとうございます。またご来賓のみなさま、本日は大変お忙しい中、共栄大学を卒業し、、社会へと旅立つ卒業生のために式にご参列頂き、誠にありがとうございます。教職員を代表して式辞を述べます。学長の加藤でございます。

今年の卒業式は国際経営学部、教育学部、教育学専攻科を合わせ285名の卒業生を送り出すことになります。毎年のことではありますが、このように立派になった卒業生を送り出すことは、私ども教職員にとりまして大変大きな喜びとするところでございます。私どもは日頃の指導にあたっては常に「共栄大学の教育理念を体現する学生を育成する」と言うことを価値観として捉えみなさんと接してきました。即ちみなさんは立派に初志を貫徹し、所定の単位を修得されたという事に加え、「共栄大学の教育理念」を立派に体現することが出来ると認められ、本日、卒業というはこびになったわけであります。

「教育理念」、入学以来、みなさんは何度となくこの言葉を耳にしてこられたと思います。それは第一に「社会学力」(教育の誠の力は実践にあり。社会を生き抜く実践力を身に付よ)であります。そして第二に「至誠の精神」であります。(自らを律する強きこころ、至高の誠実さをもって全てのことにあたれ)です。そして三番目が「気品の模範」(気品の模範として行動せよ。紳士淑女たれ)とあります。
この教育理念を体現することが出来るということは、みなさんがこれから激動の社会に出て行くときに大きな力となります。どうか大きな誇りと自信をもって堂々と社会の荒波の中に漕ぎ出して欲しいと思います。

加えてみなさんにはもう一つ大いに発揮して頂きたい力があります。それは「想像力」という力です。もちろんみなさんはこれまでも想像力を使ってきたと思います、「AI,人工知能がもっと発達すると社会はどうなっていくのだろう」とか「トランプ大統領の登場で日米関係はどうなるのだろう」という想像はごく一般的に、日常の生活の中で行っているところです。こういう想像力も大事ですが、私はみなさんには特に、人間関係において大いに想像力を発揮して頂きたいと思っています。これから社会という大きな荒波の中に漕ぎ出すみなさんは、大変多くの人々と出会うはずです。そのほとんどの方々が初めて出会う人だと思います。どのような人々と出会うにせよ、必要となるのは相手の心を読む想像力です。自分の発言が相手の心にどのように伝わるのか、想像する力を持つことが円滑な人間関係を作る上で必ず必要になります。

以前、大きな賞をとった新聞広告ですので、知っている人もいるかと思います。その広告には小さな赤鬼が泣いている絵が描いてあります。そこに文章があって「僕の父さんは桃太郎というヤツに殺された」と書いてあります。みなさんご存じの桃太郎は、村人を苦しめる悪い赤鬼を、桃太郎が成敗するという物語です。つまり桃太郎は英雄であるというのが一般的な話です。だけどこれは「物事には二つの側面がある。同じ出来事でも立場が変われば解釈が変わる」ということを示している広告です。物事は立場が変わると解釈が変わるということを常に考え、自分の発言が相手の心にどう伝わるのか、相手の心の持ちようを想像する力を磨いてください。

現代社会はインターネットの発達で、メールとかラインで会話をする時代になりました。即ち、人と人のふれあいが少なくなりつつあります。そんな時代であるからこそ、

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、相手の心に気を配るホスピタリティ、つまり思いやりと想像力が求められるのです。6年前東日本大震災が起こりました。また昨年4月には熊本で大きな地震が起きました。未曾有の大災害ではありましたが大震災直後、人と人の繋がりがいかに大事なのか、人を思いやる心がいかに大切なのか、多くの日本人は実体験として真剣に考える機会を得ました。多くの人々が心をひとつにして、人として一番大事なことは何かをしっかりと意識し、日本人が大きく成長した貴重な時間であったわけです。共栄学園の創立者、岡野ひろむ先生、さく先生のお二人は、「他への思いやりを忘れず、他とともに栄え、生きる精神」をといて共栄という名前を学園に付けられました。まさに想像力をもって相手の心を思いやり、お互いが栄え、生きるというホスピタリティの心を、教育を通して学生のみなさんに抱き続けて欲しいとの強い思いで「共栄」の名を学園に付けられたわけです。その共栄大学をご卒業になるみなさんは、「共栄大学の教育理念を体現出来る」そして「相手の心を読む想像力」を持っているということになりますから、これから出会う世の中のどんな困難にも絶対に打ち勝つことが出来ます。大きな自信と共栄の誇りを胸に、堂々と社会の荒波を乗り越えて行ってください。

終わりにご卒業になるみなさんに、江戸時代の儒学者、佐藤一斎先生の言葉を贈ります。「一灯を提げて暗夜をゆく。暗夜を恐れることなかれ。ただ一灯をたのめ」提灯の灯りを頼りに、あなたは真っ暗な道を歩いています。真っ暗な闇は恐ろしい。でも恐れることはない。あなたの手にある一つの灯りを頼りにすれば、絶対に目的とするところに行ける、ということです。手にしている灯りこそ、「共栄大学の教育理念を体現することが出来る」という、みなさんにとっての大きな自信です。この自信があればどんなに辛く、過酷な状況にも打ち勝つことが出来ます。

そうは言っても、もしかすると本当に怖く、過酷な状況があるかもしれません。
そんな時はちょっと後ろを振り返ってください。そこにはみなさんが学んだ共栄大学があります。大学はみなさんが歩いていく姿を見守る灯台のようなものです。大学はそんな気持ちで応援し続けています。時には懐かしい大学のキャンパスに戻り 、また自信を取り戻してください。キャンパスには「至誠の木」「気品の木」が高くそびえています。みなさんの心にいつまでも美しい記憶として共栄大学がある。そんな大学でありたいと私は強く思っています。

みなさんが社会で活躍されることを期待しつつ、私の式辞を終わります。
本日のご卒業、まことにおめでとうございます。

2017年3月22日 共栄大学 学長 加藤彰

終了後、春日部駅前にある「ふれあいキューブ」にて卒業パーティが盛大に開催されました。教職員も多数参加し、華やかな雰囲気に包まれたパーティとなりました。

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